(あらすじ)魔法都市エーラムで“大講堂の惨劇”が勃発したことから、アトラタン大陸を二分する大工房同盟と幻想詩連合、ふたつの大公家の婚儀は潰えた。
平和への道は打ち砕かれ、大陸はふたたび戦火の時代を迎える。
魔法師のシルーカ・メレテスは、大陸の東にあるアルトゥークへ向かう道中、アルトゥークと対立するクローヴィス兵の襲撃を受ける。
そこへ現れた、聖印を持つ青年、テオ。シルーカはテオの志を気に入り、魔法師の契約を交わす。
奇跡があるかは不明だけど、魔法は存在する異世界アニメ。
半分みたところで、1話で切ることにした。
問題はこのシーン。
結婚式の舞台に置かれた混沌儀(カオスグローブ)から、
混沌核(カオスコア)が現れる・・・・!
ここで、普通に疑問が生じるわけだ。
「なんでこんな危険なものが置いてあんの・・・?」
小説の冒頭を読んでみると、「混沌核は混沌儀の近くの空中に生じた」とある。
いわゆる改変だ。
混沌儀から混沌核が現れたほうが面白い、と制作側は考えたのかもしれない。
しかし、混沌儀の説明が無いので、小説を読んでいない視聴者は置いてきぼりだ。異世界物の場合、その世界に入っていくためには、ある程度の説明が必要だと思うのだが、このアニメでは特にそういうことには配慮しないらしい。
一方、序盤でメインとなるシールカというキャラが実にクズクズしい。
結婚式に遅れ、結界が張られると「無理だ」とあっさり諦め、助けにきてくれたテオの力をみたいからと傍観を決め込む。
それに、混沌核が現れたとき、シールカが助けに行ったのは、新郎新婦。まず、助けに行くなら混沌核の直下にいる大公の二人だろう・・・?
ついでに、テオの戦闘シーンもなんだか残念な出来。最近は、「宝石の国」や「いぬやしき」などなど、劇場版かと見間違うような迫力ある戦闘シーンが描かれているので、数段見劣りがする。
というわけで、疑問とがっかりな感じしかなかったので、今期の1話切り決定。