いよいよ激突するピトフーイと、主人公レン。
どんな風に盛り上げてくれるのか期待していたのだが、若干期待はずれであった。
ピトフーイの強さに恐れおののくレン。
フカ次郎とアマゾネス軍団は、なぜか捨て身の特攻をかける。
どうやら、気落ちしたレンの気持ちを奮い起こすという作戦だったららしい。
正直、ちょっと理解しづらかった。
むしろ、仲間が殲滅されてしまったら、逆に恐怖感を煽るだけじゃないか?
特に、フカ次郎が特攻をかけていく意味も不明。
遠距離グレネードを持っているのだから、それを使えばいいじゃないか。
わざわざピトフーイにわざと撃たれる理由はかなり説得力が薄い。
そして、ピトフーイとレンの一騎打ちも何がなんだか。
こういうシーンは失笑してしまった。
ピトフーイのマシンガンの一発を受けて立てなくなるって、どんだけ打たれ弱いのかと。
Pちゃんを盾にして特攻をかけるシーンはかっこいい。
でも、このあと構図が謎。
敵を目の前にして背を向ける意味は?
どうせなら、レンはナイフを抜き、ピトフーイはフォトンソードを構えれば、次回への期待も膨らむだろうに。
というわけで、全体的に話として、気分が高揚する部分がないし、伏線もないのでストーリーがかなり軽い。
「キノの旅」で決めの細かいシナリオをみせてくれている時雨沢恵一さんが書いたとは思えないストーリーであった。
元々、この世界でレンとピトフーイの戦いを盛り上げるのかなり難しいと思っていたが、それにしても、もうちょっと盛り上げて欲しかった。