『ありふれた職業で世界最強』は、白米良氏による日本のライトノベルのアニメ化作品である。
いわゆる、「なろう小説」の一つ。
漫画にもなっており、こちらで読むことができる。
そのアニメ第1話は、問題だらけだ。
まず、画面が暗すぎる。
ダンジョンの中を表現したかったのかもしれないが、ただ暗くすればいいというものじゃない。
他にもダンジョンの中が舞台のアニメを多くみたが、こんなに暗くてわかりにくい作品はあまりみたことがない。
化物グマのソニックブーム(?)で・・・これも分かりにくいのだが、主人公が腕を切断される。
ところが次のシーンでは、なぜか主人公が口から血を吐く。
アニメ化スタッフに問いたい。君たちの胃や食道は、左手にあるのかね?
話が、主人公の「説明」で進んでいくというのもセンスが悪い。
誰もいないのだから、口を動かす必要は無いんじゃないか?
アニメなのだから、基本的には画で主張すべきだろう。
また、話の構成も良くない。時系列を変えているようだが、話が分かりにくくなっただけで、なんの効果も上げていない。
そして、このアニメ第1話でとにかく最悪なのが、「ありふれた職業」についての説明が乏しいことだ。
アニメを見る限り、職業についてふれられたのは、このステータス画面だけだったろうか?
タイトルが『ありふれた職業で世界最強』といっているのだから、まずは主人公の職業が、この舞台の中において、ありふれたものだということを強調する必要があるだろう。
その点については、コミックスの作者は分かっているようで、主人公の職業についてちゃんと描いているし、他の召喚者達との差についても触れている。
「タイトル回収」とよくいうが、タイトルと話の整合性は重要だ。
視聴者は、まずタイトルをみて、その内容を予想する。
タイトルと内容に差があると、それが気になってしまい、内容に入っていけなくなる。
だいたい、「ありふれた日常で世界最強」のストーリー自体、少し難点があると言わざるを得ないのだから、せめて最初ぐらいは、小説に忠実にやってほしかった。
円盤発売されるようだけど、売れるのかな・・・。
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