(あらすじ)美濃関学院の学内選抜試合で優勝した衛藤可奈美は、準優勝の柳瀬舞衣と共に鎌倉の折神家で行われる御前試合に出場する。伍箇伝の各校から集まった凄腕の刀使たちによる剣術大会が始まる。
鎌府女学院の糸見沙耶香をはじめとする強敵を次々と打ち破って決勝に進出した可奈美。相手は平城学館の十条姫和。しかし姫和は、試合開始と共に折神家当主・折神紫に斬りかかる。だがその一撃は紫に阻まれ、窮地に陥る姫和。その時、可奈美は迷わず姫和を助けてその場から逃走する。
第1話、第2話をみた限りでは、出来が良くないなぁ、という印象。
まず、なぜか「写シ」の説明がない。このため、頭に疑問符を浮かべながら、アニメをみることになる。
どうやら、刀使ノ巫女たちは、ワールドトリガーのトリオン体のようになれるらしい、ということに気づくのは、アニメの終盤の方である。
アニメ特有の設定やシステムについては、序盤で説明することが必要最低限のセオリーだと思うのだが、制作陣はどのように考えているのだろう。
先に連載されている、マンガを確認してみたら、「写シ」はしっかりと説明されている。 もしかしたら、アニメの視聴者は、全てマンガを読んでいることを前提に、このアニメがつくられているのだろうか?
脚本も、なかなか不思議な作り方がされている。第1話は、あらすじにあるように、姫和は折神家当主に切りかかり、なぜか可奈美が姫和を連れて逃亡する。
この一連の行動について、第1話では、それらしい説明も伏線もまったく描かれていない。
一方、公式ではこのようにツイートされている。
「刀使ノ巫女」は2クールアニメです。第1話の展開で???となった方、第2話も必ず見てください。なぜなら、1話だけだと姫和は「どうかしている中学生」で終わってしまいます。
— アニメ「刀使ノ巫女」公式 (@tojinomiko) 2018年1月6日
一つの「行動」には、必ず「理由」があるんです。 #tojinomiko
ツイッターで、シナリオを補う、なんてことがあっていいのだろうか?
第1話は、お話として問題があるんです、と言ってるようなものじゃないか。
その「理由」は、どう考えても第1話でみせておくべきだったろう。
それともう一つ気になるのが、肝心要の刀をつかった戦闘シーンがしょぼいことだ。
まずは構え方。
よくわからんけど、どうも素人っぽく感じる。
斬合のシーンでも、構図に今ひとつ迫力が無いし、技が決まったところの描写も乏しいと思う。
特に第2話、荒魂を斬り捨てるシーンだが、
いつ斬ったのか、ちょっとわからなかった。
アニメなんだから、斬った瞬間は、派手なエフェクトで見せるべきじゃないか・・・?
それはアニメに限ったことじゃないけど。
どなたが絵コンテを描いている分からないけど、刀がメインのアニメなのだから、刀のアクションについては、なるべく改善してほしいと思う。
脚本も、ツイッターで補う必要が出てくるようなものはやめた方が良いのではないか。それをみてなかったら、第2話のAパートで(アニメの視聴を)斬っていたところだけど、ツイッターで補う必要のない、魅力的な脚本をつくってほしい。