深夜アニメは、第3話が重要だと言われる。
ここで視聴者のハートを掴むことができなければ、視聴を切られる可能性が高いからである。
第1話、第2話は、個人的にあまり評価は高くなかった。
第2話で11連敗していた主人公が、あいちゃんとの交流であっさり連敗を止めたのが、すごく軽く思えてしまった。将棋アニメ「3月のライオン」の壮絶さを思えば、もう紙のような軽さだ。
加えて、ちょっとセリフの選び方で、ツッコミをいれたくなるものが多い。
例えば第1話、冒頭の主人公のセリフ。
「あと一手指せば竜王になれる。4200万の賞金と将棋界最高の栄誉と八段への特進、そして歴史に名前が残る!」
確かにそうかもしれんけど、賞金のことは言わなくてもいいんじゃないの?とか。
第3話、主人公が両親を説得するシーンで、
「俺はまだ16歳で中卒ですが竜王です!将棋は世界一強いです!」
君、ついこのあいだまで11連敗していたでしょ?とか。
ついでに、
「あいさんを俺にください!」
このセリフの使い方もよろしくない。
「銀の匙」で八軒が言った「俺が責任を取ります!」みたいな使い方をすればもっと面白かったと思う。
とはいえ。
第3話、将棋を続けるために、必死に「浪速の白雪姫」に食らいつく、あいちゃんの奮闘ぶりは、涙なしに見られないものであった。
製作は、 project No.9。どこかでみた絵柄だと思ったら、「 ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」をつくっている会社だった。
今のところ作画もいいし、続きが気になってきたので、このあとも、もう少し見ることにしようか。