アニメは、年間200本ぐらい製作されているらしい。
中には製作することに意義がある!みたいなものもあるかもしれない。しかし、基本的に、製作者は、面白い物、視聴者を惹きつけるものをつくりたいはずである。
しかし、このアニメは、話や画の前に、なんでこうなったか分からない要素が多い。
一つは、小説で示されている設定や表現をばっさりカットしていることだ。
異世界物はある程度視聴者に世界観を示すべきだと思うが、その説明が無いので、常に疑問符を持ちながら見ることになる。
さらに、主人公が体験していることが現実なのか、夢なのか、ゲームなのか分からず、おまけに主人公はチートレベルにあるため、緊張感がまるで感じられず、ただゲーム内のムービーをみているような錯覚に陥る。
それ以前にも、このアニメでは表現として分かりにくいものが多い。
例えば、この悪魔のセリフは、エフェクトがかかりすぎて、何を言っているか分からない。
極めつけは、ウィンドウの小ささ。
これは、いったい何を狙っているのだろうか。
第3話までは、雰囲気さえわかればいい、という意図だったのかと思ったが、第4話では話のキモに係ってくる部分だ。少なくともここぐらいは、ウィンドウを大きくすべきじゃないか。
脚本、絵コンテは一度出来たものを見直してみればおかしなところが分かるはず。
声のエフェクトやウィンドウの小ささは、試写してみれば容易に分かるところだ。
今、アニメ業界も人手不足だが、そのしわ寄せが、この作品のスタッフにも押し寄せていて、時間が無い中で作っているのだろうか。
まさか、わざと製作期間を短くして、スタッフ全員がそれこそリアルデスマーチ状態で作っているんじゃあるまいな・・・?