すごかった・・・。
今までは素晴らしい作画に対して、それを邪魔しない穏やかなストーリー、という感じだった。
しかし、今回は、脚本が作画に負けないほどの存在感を示したことで、アニメとは思えない重厚な出来栄えになったと思う。
冒頭の、戯曲を完成させるまでのエピソードだけでも、視聴者を十分に感動させるものであった。
短時間の中で、オスカー・ウェブスターと、その娘オリビアのことを描き、無理なく感動的なエピソードに仕上げる脚本はお見事である。
そして、ヴァイオレットが、湖の上を「歩く」シーンは、息を呑むほどの美しさ。
すごいな・・・。
他のアニメ会社は、これをみたら戦慄するんじゃないか。
ここまでの展開で、アニメの1話としては、十分なボリュームだ。
大方の視聴者は、ああ、もう今日は終わりかな、と油断したのではなかろうか。
しかし、今回は、ここから大きな展開を仕掛けてきた。
「良かった。貴女が立派になって…浮かばれるわね。亡くなったギルベルトも」
ぐさり、と、心に何か突き刺さったような感覚があった。
アニメみてて、こんなに衝撃を受けたのはいつ以来だろう。
毎年、何十本と深夜アニメをみるけれど、その多くは、似たり寄ったりのものが多い。
だがしかし、たまに、こういうすごい話に巡り合うことがある。
だから、深夜アニメはやめられないのだ。