超凄惨な戦闘シーンから、どん底まで落ちるヴァイオレット。
そのどん底から、どうやってヴァイオレットを立ち上がらせるか、というところが、今回のキモになる。
それに、今までヴァイオレットが紡いできた手紙を使うというところが良かったと思う。
ストーリーも良かったけど、作画の方でも、光の演出が素晴らしい。
自殺未遂をはかった暗いシーンから、
徐々に光を増やしていって、
心の立ち直りとともに、ヴァイオレットが光につつまれる。
細やかな画や動画の一つ一つがすごいけど、光の使い方がほんと凄い。
ラストシーン。
ヴァイオレット「私は生きていていいのでしょうか」
社長「してきた事は消せない。でも、君が自動手記人形としてやってきた事も消えないんだよ。―――――ヴァイオレット・エヴァーガーデン」
ここでタイトル回収。
あかん。こんなんもらい泣きする。
泣くことは精神健康上にいいらしいが、もうすごい健康になってるわ。
子安さんは最近、個性的な悪党ばかりやってるイメージがあったけど、やっぱり上手いなぁ。
蛇足だけど、1点、ちょっと気になったことが。
少佐はヴァイオレットに「愛してる」伝えたわけだけど、少佐がヴァイオレットに惹かれるシーンが、これまでのエピソードの中にあっただろうか?
少佐が戦闘兵器として育てられたヴァイオレットに同情していることは伝わってきたが、それが愛に変わったシーンは多分なかったと思う。
少佐には奥さんがいて、なんとなく上手くいってない雰囲気があったから、少佐がヴァイオレットに惹かれていくシーンが、どこかで描かれるのかもしれない。