深夜のランダム・ウォーク

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LOST SONG 第1話 感想 コンセプトは良いが・・・

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LOST SONG』(ロスト ソング)は、LIDENFILMS・ドワンゴ共同制作によるオリジナルアニメである。

歌手の鈴木このみさんが声優に初めて本格挑戦する主演アニメーションでもある。

はじめてとのことであったが、まったく素人っぽさを感じなかったところはすごい。

 

このアニメの舞台は、騎士がいて、戦争がある、ヨーロッパの中世のような世界であり、さらに歌が魔法のような効果を持つらしい。

 

その世界観は分かりやすかったし、ミュージカルを採用したコンセプトも面白い。

1話の最期では、意外に血なまぐさい終わり方したが、こういうのは嫌いではない。

 

だが、セリフ、脚本、演出や絵コンテには、かなり引っかかるところが多い。

 

まずはどうしても解せないのが、リンの祖父がなぜ歌を禁止するのか、というところである。

その具体的な危険性は、1話の中で明らかにするか、なんらかのフォローをしてくおべきだと思う。

例えば、リンの歌は力がありすぎる。これが世に知れれば、王族達がだまっていない。だから、私達家族は人里から離れて暮らす。絶対に、人前で歌ってはいけない―――――としておくとか。

 

結局おじいさんは、ただヒステリーに「歌っちゃいかん」とわめいていただけで、かなりストレスがたまることになった。

  

そしてラストの、リンが瀕死のコルテの前で、癒しの歌を歌えなくなるシーンがまたおかしい。

これはもう少し伏線をはっておく必要があった。

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例えば、ヘンリーのキズを癒すシーンで、精神集中するために、相当リンの精神状態が安定していないと歌を歌えない、ということにしておけば、あとで歌が歌えなくなっても説得力が出てくる。

 

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そういう伏線が無いので、リンがここで歌えなくなることに違和感が残ってしまう。

 

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そして、コルテが死んだ後で歌ってるのもおかしい。

コルテを癒しの歌で救えないことにするのなら、このシーンではリンはただ泣くことしかできないほうが自然だ。

 

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一方、放置されるじいさん・・・・。

申し訳ないけど、シリアスなシーンなのに笑ってしまった。

 

 アニメ+オペラというコンセプトは面白い。だが、もう少し話の進め方に引っかからない配慮が欲しいところだ。 

 

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