「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」は、むらさきゆきや氏によるライトノベル「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」のアニメ化作品である。
聞くところによると、普通の人間の主人公が、ゲームをやっていたら、最強のパラメータを持ったまま異世界に転生し、ハーレムを作ってしまうという話らしい。
異世界もの、と聞くと、またか、と思ってしまう。
特に、主人公最強パターンにはもう飽き飽きなのである。
主人公が異世界に転生してハーレム祭り、なんてのは、もう「異世界はスマートフォンとともに(以下イセスマ)」でやってしまったし、最近では「デスマーチからはじまる異世界協奏曲(以下デスマ)」という問題作があったばかり。
どうせこのアニメも、どこかでみたような量産型アニメになっているんだろうな、と、ほとんど内容には期待していなかった。
前言撤回。
これは素晴らしいアニメがはじまってしまった
やはり深夜アニメではエロが強い。
最近話題となっていたダーリン・イン・ザ・フランキスは、最後はしれっと壮大で爽やかな感じを出しつつ終わったが、最初はダイミダラー顔負けの性的な展開で視聴者の心を鷲掴みにしている。
そもそも、イセスマもデスマも不自然すぎるのだ。
それだけ強力な力を手に入れて、周囲にあんな女の子が集えば、あんなこととかこんなこととかしたくなるだろう!
もっとも、主人公が欲望のまま動いてしまえば、物語の収集が付かなくなる。
しかし、異世界魔王の主人公は、女の子と接したことがないヘタレであるから、今一つ踏み込んでいけないようになっている。
とはいえ、やっぱり男なので、恥ずかしい、それはまずい、という気持ちを持ちながらも、主人公の右手と左手が欲望のままに胸を揉みしだくシーンが実におもしろい。
ただ、エロければいいというわけではなく、このアニメは基本的なストーリーや演出が比較的まともである。
例えば、主人公がシェラとレムを奴隷にしてしまうが、このあたりはちゃんと伏線があるので、無理のない展開になっている。
主人公のキャラクターも悪くない。主人公に好感がもてるというのはけっこう重要な要素だ。特に、いったいこいつ何がしたいの?というキャラクターだと、観ているのが苦痛になってくる。
そして、作画のクオリティが非常に高い。構図もよく変化するし、キャラクターもデフォルメされた画になり、画を見ているだけでも楽しい。
特に、エロいシーンとか、胸が揺れるシーンとかが無駄に動きがよくて、エロいというか、スタッフの本気度が伝わってきて笑ってしまう。
制作会社は、亜細亜堂。
あまり聞かない名前だと思ったが、秀作「シンカリオン」と「週末のイゼッタ」をつくった会社だった。作画のクオリティが高いわけだ。
それにしても、シェラとレムに、芹澤優さんと 、ウマ娘のスペシャルウィークを演じていた和氣あず未さんら美人声優さんをもってくるところがすごい。
あの演技を、あの二人が演じてるとか、ホント胸熱だw
問答無用で視聴継続決定。