アニメ「ちおちゃんの通学路」は、川崎直孝氏による漫画、 「ちおちゃんの通学路」のアニメ化作品である。
タイトルを聞いただけで、そんな狭い範囲に限定して、漫画が成り立つのか?
すぐにネタ切れになるんじゃないかと心配になるタイトルだ。
漫画は、現在8巻まで出ている。
2巻以降は未読だが、「通学路」に限定して漫画が続いているとしたら、たいしたアイディア力だ。
アニメの方だが、凄まじく丁寧につくられていて好感が持てる。
ちおちゃんが工事現場の看板に手を触れようとするところとか、
こまかく描かれた背景に陽炎を入れてみたりとか、
おじさんの歯磨きの飛び散る水滴の表現がかなり細かいとか、
そんなに巨乳のイメージが無いちおちゃんの胸を微妙に揺らせてみたりと、
なんで?ってぐらい、細かく絵コンテが切られ、画のクオリティが高められている。
3Dモデルを使用したOPもやたらかっこいい。
アニメのクオリティについては、文句のつけようがない。
制作会社はディオメディア。今ひとつ「これ」という作品がないようだが、第1話のように、安定したクオリティを保ってくれると嬉しい。
あとは、ストーリーが楽しめるかどうか。
Aパートはとにかくツッコミどころ満載だ。
遠回りしたほうが早いだろ?とか、
そんなことしてる場合じゃないだろ?とか、
おじさんを踏み台にして飛び越えたけど、そんなことできるわけないだろ?
などという疑問がわいてくるが、
考え直してみると、そういうツッコミをまじえながらみるバカバカしいアニメなのかもしれない。
それにしても、第1話であんな大胆な行動を取る一方で、対人に対してはコミュ障なところが面白い。
ちおちゃんを演じる大空直美さんは、さすがの演技力。
時間が経ったからか、だいぶサターニャ臭(ガヴリールドロップアウト)も消えてよかった。