アニメ『ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士』は、春日みかげ氏によるライトノベル『ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士』のアニメ化作品である。
深夜アニメを見始めてからずいぶん立つが、こういった中世型のファンタジーや戦記物のアニメは、だいたいつまらないものになっている。
このユリシーズ~も、第1話をみた限り、ハズレという評価にしかならない。
まずは、物語の舞台が分かりにくい。
最初にテロップで、「1415年パリ」と表示されるものの、サブタイトルで「錬金術」「妖精」というキーワードが入ってくる。
このために、視聴者としては、これが現実世界の過去の話なのか、それとも異世界の話なのか、魔法や妖精の存在が荒唐無稽な話なのか、考えながらみることになる。
Amazonのレビューをみると、どうやら現実世界の歴史とこの話を結びつけているらしい。ならば、テロップだけじゃなく、もう少しその時代の状況に触れておくべきだろう。
それと、こういうシリアスなストーリーにするのであれば、多少現実的な話の作り方をする必要がある。
イングランド軍に襲われるシーン。
リッシュモンが一人で、大の男、しかも訓練されているであろう兵隊を5人も倒してしまうのは、かなり無理がある。
そのシーンを描くのであれば、リッシュモンの力量を事前に示しておくべきだろう。
そして、妖精を召喚してしまうシーン。
これも説明不足なので、あまりに都合が良い展開にみえてしまう。
そして第1話のオチが最悪で、薬をつくろうとしていたら、7年経過していたという・・・。
こちらとしてはシラけるだけで、面白いともなんとも思えない。
ついでにこの画も、何を狙って入れたのか。
かなりのセンスの無さを感じる。
第1話は、とにかく詰め込みすぎで、説明不足だ。
秋アニメは豊作なので、時間を削ってみる必要はなさそうだ。
ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 I (ダッシュエックス文庫DIGITAL)
- 作者: 春日みかげ,メロントマリ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/09/25
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
それにしても、Amazon原作の評価は5件しかなく、しかも低評価だ。
なんで、これをアニメにしようと思ったのか、理解に苦しむ。