作画はホント素晴らしい。
ストーリーの幹は、なんらかの理由で色を失った瞳美が、どうやってその色を取り戻すか、ということなんだろう。
そして、それに葵が抱えている問題もからんでくるらしい。
そのへんは、なんとなく分かる。
しかし、どうもストーリーの組み立てかたがしっくりこなかったり、登場人物たちのセリフや行動に違和感を感じたりする。
特に、瞳美が葵の画の中に入ったあとの、「葵のセリフ」は、これで良かったのだろうか?
葵「俺、全部話さなきゃいけないの?カウンセリングでもするつもり?魔法使いって、何様?」
ここで葵と瞳を衝突させる必要があったんだろうけど、このセリフじゃなきゃダメか??
単純に、好感度がだだ下がりである。
もともと、この葵というキャラクターは全然掘り下げられていないし、こんなことを言う理由も示されていないので、嫌なイメージしか残らない。
例えば、「やがて君になる」では、「死んでもそんなこと言われたくない」というセリフが出てくる。しかし、そのセリフを言う「先輩」のキャラクタは十分に描かれているし、姉さんの事故死という背景が描かれているので、違和感は無い。
「色づく」に話を戻す。
さっきのセリフに加えて、葵と瞳美が再会したときの葵のセリフも。常識としておかしい。
「俺・・・描くから!」
・・・まずは、謝るべきだろう・・・?
製作者側の、このあたりのセンスと言うか、感覚が解せない。
もともと、瞳美がこの時代に送られてきた理由も不明だし、色がつかないことのデメリットも、はっきりしない。
葵は、瞳美そんな状況になっていると知っているにも関わらず、なにか行動を起こそうとしない。
それどころか、葵の画が突破口になりそうなのに、先程の「魔法使いって何様?」とか言う始末。
このあたりは好みかもしれないが、困っているヒロインがいれば、それを助けようとするのが主人公の役目じゃないのか・・・?
葵が画を描けない理由が深刻なものであれば、このあとはもっとドラマチックな展開になるかもしれない。
しかし、ここまでの展開を見る限り、あまり期待はできないかもしれない。
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