操作系の弾丸スタンドであるセックス・ピストルズ。
物を固定する超近距離パワー型のクラフトワーク。
どちらもシンプルな能力であり、その能力を生かしたバトルは、ジョジョのエピソードの中でも屈指の面白さ。
というのは異論がないところだと思っている。
また、セリフ使いがとにかく良い。
「無線の罠張られたりよぉー。不意打ちで思わず2発くらっちまったが気ぃ張って面と向かえば俺のスタンドクラフト・ワーク」「ハジキの弾なんざ叩き落すのはそんな難しいことじゃあない」
「ちょこっとずつ指で叩くんだぜ。ちょこっとずつ何回も叩けば固定されてるとこに力はどんどん溜まっていくからな。思いっきり殴っちゃあ駄目だ。狙いが正確じゃあなくなるし相手に飛んでくる方向がバレちまうからな」
理由はわからないけど、
「俺のスタンドクラフトワーク」
って区切る言い方がとにかく好きだ。
それと、ツイッターやらまとめサイトをみると、クラフトワークはかなり人気があることに気づいた。
勝手な想像だが、シンプルで分かりやすい能力、スタンドのデザイン、かっこいい名前が理由かなと思っている。
何度もいいたくなる名前じゃない?
決着の仕方も面白い。
初めて原作を読んだときは、なるほどなぁ、とうなったものだ。
ついでに、オチも良い。
ジョジョはわりとシリアスな場面も多いけど、こういった笑いを取り入れていくところも、荒木先生の素晴らしいところだ。
それにしても、「ジョジョ」は週刊連載だったということが、あらためてすごすぎる。
たった一週間で、こんな面白いバトルと、かっこいいスタンドのデザインを考えてしまう荒木飛呂彦先生は、ホント天才だと思う。