アニメ「グリムノーツ The Animation」は、スクウェア・エニックスより配信されているスマートフォン用ゲームアプリ『グリムノーツ』を基にしたアニメ作品である。
グリムノーツ ビジュアルブック (DENGEKIONLINE)
- 作者: 電撃オンライン編集部
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/03/27
- メディア: 単行本
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このブログでは何度も言及しているが、スマホゲームを題材にしたアニメは、だいたい面白いものにならない。
小説やマンガをアニメ化するなら、それなりのストーリーが展開される。しかし、スマホゲームのアニメは、取ってつけたようなストーリーでアニメ化されるため、面白いものになりにくいのである。
だが、スクウェア・エニックスが手がけているだけあって、このアニメ「グリムノーツ」の第1話は、興味をひかれるとことが多かった。
作画は綺麗だし、戦闘シーンの動きも良い。
ストーリーは理解できるし、何より、登場人物たちが生まれながらにして自分の運命が書かれた本を持っているというのは、オリジナリティにあふれていて良いと思う。
とはいえ。
アニメ自体が面白かったかというと、かなり微妙だ。
挑戦的な試みが盛り込まれているけれど、それを面白いと思えるかどうかは、また別の問題となる。
まず、運命が書かれたとおりに動くことが基本的に、登場人物たちの幸せにつながり、それが主人公たちの使命ということで良いだろうか?
この考え方は斬新だが、これまでのアニメやマンガからすると、相当な変化球だ。
「運命に抗って、自分の未来を切り開く」というのが絶対的にかっこいいわけで、決められた運命に従おう、というのは、どうしても受け入れられなかった。
例えば、赤ずきんちゃんは、狼に食べられる運命であり、当然すごく怖がっているのだが―――――。
主人公は、それを阻止するとは言わない。
食べられても、助けてあげるよ、と。
これは、どう考えてもおかしい。
普通なら、「絶対に食べられないように助けてあげる」と言うだろう・・・・?
主人公が変身して女の子になる、というのも、なかなか受け入れづらい。
こういうのは、「俺、ツインテールになります」のように、アニメやマンガの世界では、わりとギャグとして用いられる手法だ。
おそらく、スマホゲームのグリムノーツをプレイしている視聴者なら、それほど違和感は無いのかもしれない。
このアニメが、スマホゲームをプレイしている人へのご褒美、というのならこういう作り方でもいいかもしれないが、アニメ専門の視聴者をスマホゲームに引き込もうというのなら、もう少し説明が必要ではないかと思う。
ついでに、敵の名前をヴィランというのは「ヒロアカ」と丸かぶりだし、ヴィラン化した赤ずきんちゃんを元に戻すのも、結局、ダメージを与えるだけというのも芸がないと感じた。
ヴィラン化してるとはいえ、女の子だし。
話の試みとしては面白いし、画も綺麗なので、継続してみてみたいが・・・
とりあえず自動録画しておいて、余裕があれば第2話以降をみるかもしれない。
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