ついにやってきた「厄災」。
ナオフミは、ラスボスを倒すのではなく、小さな村を守ることを選択する。
「盾の勇者」の中でも、面白いエピソードの一つだ。
守備力はある。だけど攻撃力は無い。
にもかかわらず、ラフタリアを住民の避難の誘導に回し、必死に体を張って村人を守るナオフミの姿は実に感動的だ。
そのナオフミのがんばりが、徐々に他の人達に認められていく過程がまた良い。
こういうクズキャラがいるから、またナオフミたちの存在感が際立つ。
このあたりは、原作のストーリーのつくりかたが上手いと思う。
ただ、今回は、一部の演出とか画の動きに気になるところが多かった。
一番ひっかかったのは、ラフタリアが避難した女の子に笑いかけているところだ。
原作では、ラフタリアは何よりもナオフミのことを気にかけている。
避難誘導しながらも、ラフタリアはナオフミのもとに一刻も早く駆けつけたいはず。
だから、これはよけいな演出だと思った。
また、住民と敵が対峙する画もおかしい。モンスター、特にハチっぽいのが全然動かないのはかなり不自然だった。
ところで、漫画とアニメは、同じ材料を使っていながら、かなり味付けが違う。
ナオフミは、アニメではかなりイケメンに描かれているが、マンガでは、かなり悪い顔に表現されている。と同時に、ナオフミはこの異世界を忌み嫌っている。
だからこそ、村を助けに行くナオフミの姿への感動が大きくなる。
そういう点では、マンガのほうが「盾の勇者」であると思う。
盾の勇者の成り上がり 2 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
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龍刻の砂時計すごい。
これだけは、アニメの方が全然上。