毎回、秀逸なストーリーと美麗な作画で楽しませてくれている、「彼方のアストラ」。
今回も作画が素晴らしい。
制作会社のLercheは、優秀な作画スタッフをそろえているようだ。
ただ、今回のシナリオには、かなり引っかかるところが3点あった。
一つは、ポリーナをコールドスリープから目覚めさせたこと。
カナタたちは、ポリーナがコールドスリープに入っている理由を知っているはず。
地球への帰還が絶望視されている状況で、ポリーナを簡単に目覚めさせるところは、かなり違和感があった。
やりようはいくらでもあったはず。
コールドスリープ機能にエラーが出ているとか、電源がそろそろ切れるとか。
何か、コールドスリープを中止しなければならない状況をつくるべきだった。
次は、食料採取の場面。
アストラ号を壊すほどの植物がいたり、クルーが消息を絶っているような状況で、たった二人で食料採取に行くシーンは、どう考えても不自然だ。
おそらくは、ザックとキトリーを二人だけにしたかったのだろうが。
3つ目は、ポリーナのクルーの消息を確認しに行くシーン。
これこそ、リアリティがなさすぎる。
クルーが全員消息をたった場所に行くというのは、自殺行為に等しい。
これも、何か行かなければならない理由をつくる必要があった。
仮に行くにしても、もっと慎重な行動を取るとか。
違った方向に鈍感だったザックが微笑ましかったり、
ルカのメタ発言が面白かったり、
この二人が実は同一人物だったり、面白い要素はいっぱいあった。
ただ、コールドスリープのところは、もう少し配慮が欲しかった。
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