深夜のランダム・ウォーク

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慎重勇者 第12話(最終回) 感想 タイトル通り、慎重につくられ、結果として名作になった。

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いや、面白かった。

まさか、慎重勇者に泣かされるとは思わなかった。

 

最初はお気楽ギャグアニメとみせかけて、シリアスな王道転生ものに化けたシナリオは、お見事というほかはない。

 

聖哉が一度世界を救うことに失敗した事実が明かされると、ただ「病的に慎重な性格なキャラ」という聖哉の見方がまったく変わってくる。

 

 

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特に第7話、聖哉がロザリーをビンタするシーン。

初見ではかなり笑ったところだったが、聖哉のセリフが重い。

『兵士達は殺されたのではない。お前が殺したのだ。お前の無策さこそがこのような死体の山を築いているのだ』

 

今の聖哉に、かつてのパーティを全滅させた記憶は無い。

それでも、聖哉の中にはかすかにその当時の何かが残っているはずと考えると、このセリフは自分自身に向けたもの、と解釈することもできる。

 

 

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ただ、ちょっとだけ言わせてもらうと、聖哉がリスタとの記憶を取り戻すシーンより、聖哉がエルルにかけた言葉のときの方がグッときてしまった。

 

 

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リスタは、豊崎愛生さんのテンション高めの演技も相まって、第1話からずっと面白くこのアニメを盛り上げてくれた。

 

だがしかし、そのせいで正当なヒロインとしての価値を失っていたような・・・まぁそれは物語の展開上、しょうがないともいえるけど。

気になるところといえば、途中で妙な総集編が入ったけど、そのおかげで作品のクオリティがあがったのだとしたら、たいした問題ではない。

 

というわけで、若干気になったところはあったものの、個人的には今季1番面白かった。

 

タイトルに触発されたか、作画は最初から最後までずっと良かったし、ノリノリのOPの曲と、女神のダンスがあとから追加されるなど、大事にされているということが伝わってくる良い作品であった。