TVアニメ『ソマリと森の神様』は、暮石ヤコ氏による同名マンガのアニメ化作品である。
第1話をみたところ、心をもたないゴーレムと、人間の子供との交流を描くストーリーのようだ。
舞台は、人外ものたちが跋扈し、人間が好物という、なかなかエグい世界。
捨て子の状態で、心をもたないゴーレムに育てられたソマリ。
にも関わらず、かなり明るいキャラクターとなっている。
水瀬いのりさんの演技もあいまって、可愛い感じになっているのは、なかなか良い。
と思っていたのだが、あまりにも能天気すぎる。
何しろ、舞台は人間を食べる人外の者たちの世界だ。
子供だから判断能力が低いとはいえ、猫を追って、ひたすらあるき続けるソマリには少しイライラしてしまった。
原作もこんな感じなのか興味が出てきたことと、無料中だったので、第1巻を読んでみて驚いた。
原作は、アニメとは別物の雰囲気を醸し出していた。
特に違うのが作風だ。
細い線で描かれた緻密な画が素晴らしい。
アニメの画はキレイだが、原作の雰囲気は全然出せていない。
ストーリーの組み立ても、全然違う。
アニメでは、ソマリが延々あるき続ける描写となっていたが、ゴーレムからそんなに離れた描写は無く、アニメほどのイライラ感はない。
何より、主人公ソマリの雰囲気が違いすぎる。
好みはあるかもしれないが、アニメは改悪の方に近い。
アニメがこんな感じなら、コミックスを読むので十分じゃなかろうか。