テレビアニメ『GREAT PRETENDER』は、WIT STUDIO制作によるオリジナルアニメである。
注目すべきは、フジテレビ「+Ultra」枠であることだ。
「+Ultra」は、フジテレビが「それなりに」力をいれているはずの、アニメ枠である。
しかし、ここまでは、ほとんど目立った成果を上げているようにみえない。
「+Ultra」枠においては、6作品が投入されている。それなりに利益を狙っているんだろうが、アニメ界隈で盛り上がったのは「BEASTARS」ぐらいじゃなかろうか。
6つの作品にほぼ共通するのは、作画は平均以上であること。そして、「BEASTARS」意外で共通するのは、脚本に魅力が無いことだ。「空挺ドラゴンズ」の漫画は面白いはずだが、変な脚色や改変が入ってしまい、アニメとしては記憶に留める必要のない凡作になってしまった。
そして、この『GREAT PRETENDER』はどうなるだろうかと事前情報を漁ってみたところ、どうやらフジテレビが本気になったようだ。
脚本家は、「ALWAYS 三丁目の夕日」や、「リーガル・ハイ」を手掛けた古沢良太氏。
そして、キャラクターデザインは、「新世紀エヴァンゲリオン」の貞本義行氏。
制作は、「進撃の巨人」などでハイクオリティな映像を手掛けるWIT STUDIO。
これは、面白くなりそうだ、ってんで、項目別に観ていこうか。
○ストーリー、脚本
さすが、リーガル・ハイの脚本家。
素晴らしい第1話だった。
無駄な説明がないのに、すごくわかりやすく、面白い話だった。
あの時計が伏線になり、全てが仕組まれたということが明らかになった瞬間は、ゾクゾクした。
○キャラクター
貞本義行さんのキャラデザが悪いはずが無い。
みんな、派手なところは無いのに個性的でわかりやすい。
○声優
諏訪辺さん、最近多いな!
確かに上手い声優さんではあるけれど。
主人公を演じる小林千晃さんはあまり知らないけれど、十分に上手です。
○絵コンテ・作画、演出
作画のクオリティには文句なし。
背景も独特のタッチで良い雰囲気。
○総評
「+Ultra」だったので期待していなかったが、これはいい意味で予想を裏切られた。
この後の展開が、すごく楽しみだ。