面白かった。
作画、ストーリー、演出、どれもクオリティが高く、秀作といえる作品であった。
作画は3DCG製とはいえ、実に美しくなめらかに動き、拳闘シーンも緩急を付けながら迫力ある映像を作り出していた。
何より素晴らしいのが練り込まれたストーリー。
架空の競技「機関拳闘」が存在する世界を舞台にしているわけだが、一つ一つの事柄についてちゃんと説明や根拠があり、なんの疑問ももたずに、この世界に入り込むことができた。
最初はもっと泥臭く暗いストーリーになるかと思ったけど、基本的には主人公がヒロインを救う超王道。
ラストもレビウスがこれでもかという逆境に追い込まれていく中、仲間たちとレビウス自身の力で逆境を乗り越え、AJを救ってハッピーエンド。
早見沙織さんの鬼気迫る演技、宮野真守さんお得意の超ウザイ演技(褒め言葉)も素晴らしかった。
ただ一つ難点を言えば、主人公レビウスの個性がちょっと薄かったか。
主人公は無個性になりがちなので、もう一つか2つ、特徴があれば良かったかもしれない。
などと、ちょっと気になった点はあったけど、大変良い作品であった。
スタッフ、関係者、声優のみなさん、良いアニメをありがとうございました。