TVアニメ『BLUE REFLECTION RAY/澪』は、コーエーテクモゲームスがクロスメディア展開する『「BLUE REFLECTION」プロジェクト』のひとつである。
このプロジェクトは、2017年3月30日に発売されたPlayStation 4、PlayStation Vita用ゲームソフト『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』が基となっている。アニメのほか、コンシューマーゲーム作品『BLUE REFLECTION TIE/帝』、スマートフォン/PC対応ゲーム作品『BLUE REFLECTION SUN/燦』も発売されるらしい。
このアニメは、いわゆるゲーム販促アニメである。
ゲーム販促アニメはだいたいがつまらないものになるというのは深夜アニメの常識のようなものだ。
この「BLUE REFLECTION RAY/澪」もその常識を覆せない、レベルの低い作品になってしまっている。
まず、作画が致命的によろしくない。
作画のクオリティの前に、色の設定がおかしい。
ベタ塗りの画に、スプレーでぼかしたような影を付けている。
これが超絶に安っぽい。どうしてこうなったのか、担当者に聞いてみたい。
超好意的に考えると、岸田メル氏のタッチに、少しでも近づけようとしたのだろうか?
そんなことをするのなら、思い切って描きやすそうな、くっきりとしたアニメのタッチにしたほうが良かった。
また、キャラデザもかなり特徴のない、のっぺりしたものになっている。
もともと、岸田メル氏のキャラデザは、色使いや実写に近づけるタッチを多用し、キャラクター自体にはそんなに奇抜なデザインを入れていない。
アニメ用に簡略化した結果、キャラクターの魅力も簡略化されてしまったのだろう。
ストーリーも凡庸で、とにかく退屈だ。
特に謎らしい謎もないし、これでは視聴者を引き込むことは難しいだろう。
そして、これは2クールやるらしい・・・
視聴率はほとんど望めないだろうけど、これを続けることでゲーム自体の宣伝になるのか、甚だ疑問だ。