TVアニメ『世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する』は、月夜涙氏による小説のアニメ化作品である。
この小説では、自分が勝手に感じている「異世界転生ものの問題」をクリアしている。
問題の一つは、転生者に特徴が無いこと。
異世界転生ものでは、ごく普通の、ちょっと能力が足りない人間が転生することが多いが、もうそれはありきたりすぎる。
その点、このアニメでは、暗殺者というところに工夫がある。
次の問題というか、異世界転生もので何がしらけるかというと、転生者が転生先で何の脈絡もなく、超絶スキルをもらって無双するというやつだ。
この点でも、「世界最高の暗殺者~」では、神様が勇者を暗殺するために、主人公を転生させるという工夫をしている。
おそらく、原作者さんも、そのあたりは意識して話をつくっているのではないか。
アニメの第1話は、なかなか良い出来。
作画はほぼ完璧だ。
SILVER LINK.さんの仕事は、昔は今ひとつな感じであったけど、最近はホント安定している。
最後は、勇者の暗殺を依頼したところで次回へ続く。
引きも良い感じ。
これはもう、次回を見なければならなくなる。
それにしても、アニメの第1話は、ほとんどアニオリなのだろうか・・・?
小説とコミックスの冒頭を読んだら、アニメの第1話の要素はほとんど無かった。
転生者の特徴を世界観なく物語でみせており、これがほとんど1から脚本をつくったとしたらすごいことだ。もしかしたら、小説の中のどこかから持ってきたのかもしれないが。