ワールドトリガーのアニメが今季も素晴らしい。
アニメのワールドトリガーでは、第1期に比べ、第2期に凄まじく作画のクオリティが上がった。
第3期でもその作画のクオリティは落ちることはなく、むしろ上がっている感じがす る。
第5話は、ボーダー隊員たちのかっこいいアクションが多い回だが、原作を十二分に生かしきった上で、さらにアニメならではの効果を多用し、素晴らしいクオリティに仕上がった。
アニメワールドトリガーの素晴らしいところは、作画に多くのリソースを割いていることだろう。
特に今回は、チカオラのシーンに対する力の入り方がすごかった。
メテオラの起動では、最初に手のひらサイズのトリオンをアップで表示し、カメラを引くと同時にトリオンを拡大。
ビルの爆破シーンでは、メテオラが建物に入ってから少し間をおいて、まずは窓ガラスをふっ飛ばしてから、建物を半壊させた。
いずれもセンス抜群の演出だ。
そしてその爆発に巻き込まれて奥寺がベイルアウト、修と宇佐美先輩の眼鏡が驚きの白さに。
笑いを取るシーンじゃないんだけど、くっそ笑った。
ワールドトリガーでも印象的なシーンだけど、100点満点のアニメ化といえよう。
その他でも、ヒュース、空閑VS村上のシーンも超カッコよかった。
特筆すべきは、村上が、ヒュースにやられる寸前、レイガストを起動するシーンが追加されているところだ。
アニメワールドトリガーでは、原作では描かれなかったところをアニメで補完しているところが嬉しい。
このように、アニメワールドトリガーでは、原作のシナリオに準拠した上で、作画のクオリティアップと、原作を補完する細かい演出が追加されているわけだが、この制作方針は、原作ファンに取って好ましいものといえる。
普通に考えれば、良い原作があるんだったらそれをそのまま使うか、ちょっとした味付けをつければ良い。しかし、よけいな変更が加えられ、改悪される作品は決して少なくない。
ワールドトリガーのアニメが、今のスタッフのみなさんに作ってもらえて、ホントよかった。