深夜のランダム・ウォーク

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天才王子の赤字国家再生術 第1話 感想 褒めるべきところは少ない

 

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 TVアニメ「天才王子の赤字国家再生術」は、鳥羽徹によるライトノベル『天才王子の赤字国家再生術〜そうだ、売国しよう〜』のアニメ化作品である。

 小説に加え、コミックスも発売されていて、そこそこの人気を博しているようだ。

 

 

 

 小説とコミックスを読めば分かるが、アニメの第1話は、導入部分を大幅に改変している。

 

 まず、褒めなければならないところを。

 

 戦争シーンは、かなりがんばっていたと思う。

 

 深夜アニメにとって、兵士がいっぱい出てくる戦争シーンは鬼門だ。

 

 人をいっぱい描くほどの人材は足りてないし、何も考えずにそこで手を抜くと、戦争シーンが一気に安っぽくなるからである。

 

 天才王子~では、チェスの駒のようなものを使って、戦争を表現した点は良かった。内容がよくわかったし、戦争シーンの迫力が削がれることも少なかった。

 

 いいところはこれぐらい。

 

 「天才王子の赤字国家再生術」の序盤は、交渉ではじまる。交渉は地味だから、アニメの第1話ではアクションシーンを入れたかったのかもしれないけれど、そこまでの過程がほとんどセリフで説明されてしまうので、展開が分かりにくかった。

 

 「会談」で堂々した会話劇で面白い話をつくった「現国アニメ」とは対象的なつくりかたをしてきたようだが、あんまり上手くいかなかったのではないかな。

 

 原作の見どころであった、ニニムの「ニャン」の使い方も微妙だったし。

 

 申し訳ないけど、OP、EDも手抜きにしか見えない。

 このアニメは、面白いことにはならなそうだ。