深夜のランダム・ウォーク

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異世界薬局 第6話 感想  そのセリフは適切だっただろうか

 今回も色々と引っかかるところがあった。

 

 まず、コミックスにあるエピソードがばっさりカットされた。

 

 青の伯爵の話なんて、すごくアニメに合う話だったので、アニメ化のときには楽しみにしていたエピソードのひとつだった。

 

 おそらく、このクールで黒死病編までやるつもりだから、かなりの駆け足にならざるをえないんだろう。

 

 これは一定の話数でしばられるアニメの宿命だと、多少諦めはつく。

 

 しかし、かなり引っかかったのが、ファルマがブランシュを離岸流から救ったときのセリフだ。

 



 

 コミックスでのファルマのセリフは、「おまえまでいなくなったらどうしようかと思った。助かってよかった」だった。

 

 これに対し、アニメ版ファルマはブランシュにこう言う。

 

 「おまえだけでも助けられて良かった」

 

 おまえだけでも・・・・?

 

 そのセリフは、ファルマのセリフとして、適切だといえるだろうか。

 

 例えば、ドラゴンボールフリーザ編でクリリンは爆死してしまう。そこで悟空が、「悟飯、お前だけでも助けられてよかった」なんてことは言うはずはない。

 

 HUNTERXHUNTERのハンター試験で、「母と彼女どっちを選ぶ?」というのがあるが、実際にそんなシチュエーションになったとして、母親は助けた、だけど彼女は死んでしまったときに、母親だけでも助かって良かったなんてことを考えるだろうか。

 

 ファルマは実の妹を助けられなかったことを転生したあともずっと悔いている。そのファルマが、「おまえだけでも助けられてよかった」なんて、実の妹を軽んじるようなことを言うはずはずがない。

 

 考え過ぎなのかもしれないが、これまでの妙な演出やセリフの変更、薬局名を「異世界薬局」にしたことなど、どうもおかしな力が働いているような気がしてならない。

 

 録画はするが、多分、このあとはもう見ない。必要なところもカットされるだろうし、原作よりも面白いものにはなりにくいだろう。