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転生したら剣でした 第1話 感想 コミックス版がみたかった

 

 TVアニメ『転生したら剣でした』は、棚架ユウ氏による同名小説のアニメ化作品である。

 『デンシバーズ』(幻冬舎コミックス)にて漫画版が連載中。

 

 

 

 この原作は、転生したものが「剣」という発想が面白いし、その剣と共に行動するフランの成長を描く王道ストーリーは見ごたえがある。コミックスでは、丸山朝ヲ氏のクオリティの高い作画が素晴らしい。『転生したら剣でした』は、人気が高く、他の異世界転生ものより頭一つ抜けた存在といえる。

 

 さて、同じタイトルでありながら、小説とコミックスの構成は大きく異なっている。

 

 原作コミックスの第1話は完璧だ。奴隷として虐げられていたフランが心から力を願ったそのときに、師匠と出会い、モンスターを圧倒して奴隷の身分から開放され、「転生したら剣でした」のタイトル回収で鮮やかに終わる。

 

 これに対し、小説では、師匠の転生からフランと出会うまでに多くの尺が割かれている。

 

 アニメをみた人なら分かるだろうが、アニメは小説を基本として脚本を構成されている。おそらくは、原作コミックス第1話では30分の尺に足りないことから、30分の枠の中で、師匠とフランが出会ってモンスターを倒し、二人が共に行動するところで終わらせたかったのだろう。

 

 しかし、師匠のひとり語りは、聞いていてかなり辛かった。三木眞一郎さんは非常に熱演していらっしゃったけど。

 

 おそらく、原作コミックスは、小説にある師匠のひとり語りを極力減らしたかったのではなかろうか。さらに、(いかにタイトルに組み込まれてるとはいえ)剣よりも、フランをメインに据えたほうが、コミックスの人気が出ると判断したのだろう。個人的には、小説よりもコミックスの構成の方が、画でみせる場合には効果的だと思う。

 

 

 

 

 さらにキャラデザも、アニメでは小説に寄せたようだ。転剣製作委員会では、鼻が無いのがお好みらしい。自分は、ちょっとワイルドな感じのコミックス版のフランの方が好みである。

 

 まぁ、アニメでは、作画と師匠の造形は良いし、声優さんたちの演技もぴったり合っている。

 

 とりあえずは、視聴継続で。