もういっぽん！ 第１話 感想 思わぬダークホース

　TVアニメ『もういっぽん！』 は、村岡ユウ氏による同名マンガのアニメ化作品である。

　『週刊少年チャンピオン』（秋田書店）にて、2018年47号から連載中 。

もういっぽん！　１ (少年チャンピオン・コミックス)

　本作は、埼玉県を舞台にした、萌え要素や恋愛はほとんど無しの「本格派」女子柔道漫画だ。

　内容は実に清々しいもので、青春マンガとして好感がもてる内容になっている。ただ、作画に少し問題があって、キャラクターの区別がつきにくいところがあったと記憶している。

　アニメ化と聞いたときは、はたしてこの地味な漫画がアニメ化されて、面白いものになるかどうかは、かなり疑問であった。

　そんなこともあり、第１話冒頭をみて、作画が普通以下ならAパートで観るのをやめるつもりだった。

　はじまってみると、一気に引き込まれてしまった。

　美しい背景の数々。その中で響く受け身の練習の音。キャラクターが出てきて、組み手争いからの投げ技。動画の動きも素晴らしい。

　第１話は、作画も動画の動きも最後まで質の高いものだった。原作は人気作品だし、これは思わぬダークホースの出現かもしれない。

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