第1話はほぼ完ぺきな出来で、第2話にもすごい期待していた。
しかし、その期待は残念ながら裏切られてしまった。
原作コミックスファンとしては、原作にあった表現をばっさりカットしたのは、実に残念だ。
まずは、原作にあった、ヒラクが冬の存在にはじめて気づいてショックを受けるところが無くなった。
少し抑揚の無い話が続くのだから、ここは漫画と同じように派手にやっても良かった。命に関わることだし。
次に、ザブトンとヒラクの「ファーストインパクト」も、アニメでは表現が良くなかった。
アニメでは、いきなりザブトンの顔のアップから入った。でも、漫画のように、少し遠めから、あたかも黒いザブトンが置いてあるような画が無いと、ザブトンとした理由が薄れてしまう。
さらに、かなり残念だったのが、ヒラクとルーとのなれそめについて、ヒラクのケダモノたる部分をそぎ落としてしまったことである。
なぜだ・・・?なぜ改変したのだ、ゼロジーさん。まさか、農家がテーマだから、アニメではさわやか路線にした方が面白いとか判断したのだろうか。
異世界のんびり農家のいいところは、のんびり農家をしながらも、ヒラクがやることはちゃんとやることだろう?
それとも、地上波放送なので、過激な表現は控える必要があるとでも?
ほぼエロゲのような原作を完璧に表現した「異世界迷宮でハーレムを」や、夕方5時に人をトマトのようにつぶした水星の魔女を少しは見習ったらどうかね?
っていうか、こんな構成にしたら、ティアのエピソードも変えないとならないのではないか?
「理系が恋に落ちたら証明してみた」は面白かったので、ゼロジーさんには期待していたのだが・・・。
監督は、「理系は~」の監督を務めた喜多幡徹さんにやってほしかったな。