映画、シン・仮面ライダーを観てきた。
まずは、いろいろな意味ですごい映画を公開までこぎつけてくれた、関係者、スタッフ、俳優のみなさん、大変良い映画をありがとうございました。
観たのは昨日の夜。でも、それからずっと、この映画が頭から離れない。
いい意味でも悪い意味でも、インパクトがある映画であった。
ここからは、ネタバレの感想になります。
まず、観終わって感じるのは、おそらくは庵野監督が、自分の特撮に対するこだわりを好き勝手に映像化した作品なんだろうなと。
というわけで(?)こちらも個人ブログなので、好き勝手書かせてもらおうかと思います。
【良かったところ】
★ライダーのデザイン
これは文句なしにかっこいい。1号も、2号も。最後に出てきた明るい色のライダーのデザインも素晴らしい。
★BGM
初代仮面ライダーの曲は遺伝子レベルで体の中に刻まれているので、曲に関してはとにかく良かった。そしてエンドロールでそのまま流れるライダーの曲はもうノリノリで聞いていた。色々あった映画だったけど、もうその曲だけで満足してしまったぐらい。
★女性のキャスティング
ルリ子役の浜辺美波さん、超美しい。顔の造形が神レベル。自分は、所詮三次元は二次元には敵わないと思ってるけど、ガッキー以外に、二次元に対応しうる美人がいたとは知らなかった。これから要チェックや。
ハチオーグ役の西野七瀬さんも超可愛かった。演技がイマイチって評価もあるようだけど、自分はそうは思わなかった。可愛いは正義。
★アクションシーン
人がやってるアクションシーンはかなり良かった。特に冒頭で、血しぶきが舞うシーンは、これぞシン・仮面ライダーという感じ。カメラが切り替わり過ぎで、早くて何やってるかわからんって意見もあるようだけど、自分は良いと思った。
★サイクロン
今回はとにかくこれが一番。
最近やってる仮面ライダーで感じるのは、「仮面ライダーっていうけど、バイクに乗らないじゃん?」というのがある。いや、別にディスるつもりはなく、これだけライダーの作品が多いとバイクに乗ってる場合じゃないというのも分かる。でも、おまけ程度にしかバイクが出てこないのは、ちょっと寂しかったりもするのだ。
しかし、シン・仮面ライダーでは、サイクロンが活躍しまくり。変形するシーンも、ライダーを乗せて疾走するシーンもかっこよかった。やっぱり、ライダーはバイクに乗って走ってこそだ!という、庵野監督の叫びが聞こえてくるようだった。
【イマイチだったところ】
★仮面ライダーのキャスティング
正直感心しなかった。平成ライダー、令和ライダーをそれとなく観ているけれど、どの作品もとんでも無いイケメンばかり。どうしてもそれらと比べてしまうので、今回の俳優さんだと、ちょっと見劣りする。
それと、今回は仮面を取るシーンがかなり多いんだけど、強化スーツの状態では、かなりスタイルが良くないと少し不格好に見えてしまう。
おそらくは庵野監督のこだわりでリアリティを追求したのかもしれんけど、ここは顔もスタイルもいい俳優さんを使ったほうが良かったのではないかと思った。
★マスク脱ぎすぎ問題
マスクをいちいち取るシーンが多すぎじゃない?
「仮面ライダー」の仮面を強調する意図があったのかもしれないが、すごく気になった。これは個人的な好みではあるけれど、強化スーツだけでマスクなしの状態ってあんまり好きじゃないんだよな・・・。申し訳ないけど、自分はライダーマンのデザイン否定派です。
★CG
シン・ウルトラマンでも思ったことだけど、たまにものすごくチープなCGのシーンが入るのは残念なところ。日本の技術がここまでなのか、それともわざとチープにして昭和の雰囲気を出そうとしているのかは不明。でも、アメリカ映画のように、実写とほぼわからないぐらいのクオリティにしても良いと思う。
特に残念だったのが、トンネル内でのダブルライダーとにせライダーのバトル。さすがになにやってるかわからなかった。
★立花のおやっさん(?)と滝
立花のおやっさんはいいとしても、斎藤 工を起用して、最後に役を明かすっていうのは、ノイズになってずっと気になってしまった。もしかして、斎藤 工はウルトラマンに変身するんじゃないかと思ってしまったのは自分だけか。
★脚本
やっぱりこれが今ひとつだっただろうか。ショッカーの目的はちょっとエヴァの人類補完計画っぽかったけど、普通に世界征服ってことにしたほうが良かったんじゃないかな。
などなど書いたけど、観終わったあとは、ほんと色々と考えさせられる映画でした。
やっぱり庵野監督は日本の宝です。もっと長生きして、色々な「シン」をみせてほしい。