ゆるキャン△は、なぜ面白いのか。
アニメの面白さを測る要素は、ストーリー、作画、音楽、キャラクターが主なものだと思う。
しかし、ゆるキャン△のストーリーは、それこそ女子高生がゆるくキャンプしているだけである。
作画も、キレイな風景が描かれるし、キャラの作画は安定しているものの、ヴァイオレットエヴァーガーデンのような超絶作画とはいえない。
キャラクターも、クセのない、わりと普通の女の子たちである。
だが、面白い。毎回、30分があっと言う間だ。
その面白さを無理に探ってみると、やはりアウトドアというものには、経験的に惹かれるものがあるからだろうか。
そんなに多くは無いが、筆者もキャンプに行ったことはある。それなりに楽しいし、アウトドアで食べる食事はなかなかのものだ。
ゆるキャンでは第1話でカップラーメンを食べるシーンがあるが、その美味しそうな感じは、ラーメン大好き小泉さん以上であった。
キャラクターに特徴が少ないと書いたが、いつも幸せそうに笑ったり走ったりごはんを食べる「各務原なでしこ」はなかなか魅力的である。声優の花守ゆみりさんの演技もぴったりはまっている。
逆に、クールな「志摩リン」対照的でよろしい。東山奈央さんのクールな演技もやはり上手だ。
原作を読んでみたが、これもなかなかの面白さ。アニメは、原作のいいところをスポイルすることなく、アニメの特性を生かして原作の魅力を最大限に引き出しているといえる。
アニメーション制作は、C-Station。公式によると、「ガールズ×アウトドアをテーマとする本作を魅力的に制作すべく、スタッフ陣はいくどとなく現地ロケハンやキャンプを行った。」そうである。
やはりこういう努力と言うものは、結果に現れてくるものだ。