原作をどうアニメ化するか。
普通は原作どおりに進めるのが王道だけど、原作を独自の解釈でアニメ化するものもある。
「盾の勇者」は、まさしく後者だろう。
しかし、その解釈は、失敗していると言わざるを得ない。
第21話は、王とマイン弾劾裁判。
「盾の勇者」の一番の見せ場だ。
原作では、かなり良いシーンだった。
王とマインが裁かれることに対して、ナオフミは悪人顔で笑う。
それとみて、あきれてしまうラフタリアが良かった。
盾の勇者の成り上がり 8 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
- 作者: 藍屋球
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2017/04/22
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だが、アニメは、正直茶番としか思えなかった。
あれだけひどい目に合わされたのに、ナオフミは、王とマインを哀れむという・・・
それがアニメのナオフミというキャラクターなのかもしれないが、ここで哀れんでしまったら、ここまでの20話が無駄というものだろう。
マインと王がギロチンにかけられるときのナオフミの振る舞いも、かなり不自然だった。
こんな人前に出て目立とうとするような、そんなキャラクターだったっけか?
結局、見せ場はマインに奴隷紋が描かれるシーンのみ。
途中から、今ひとつだなと思っていたけど、ずっと観続けてきた。
それは、この王とマインが落ちるシーンをみるためだ。
しかし、その期待は、はずれに終わった。