もう8話になるというのに、インパクト十分な十三のビジュアル。
いまどきアニメには珍しいハードボイルドの世界。
個人的には、名作コブラみたいに、思わず引き込まれてしまうような面白さを期待している。
しかし、それ以前に、「は?」としらけるシーンがあるのが残念なところだ。
今回、特におかしかったのが、哲郎が乱入するシーン。
哲郎は言う。
『十三!タバコが切れたぐらいでそんなに暴れることはないだろう!いい大人が恥ずかしくないのか!?』
・・・このセリフには、かなりがっかりした。
嗜好品としてのタバコや麻薬ならそうかもしれない。
だが、重三がタバコを吸う意味は、エクステンドとして自我を保つために必要な成分だろう。
同じ機械の体をもつ哲郎に言わせていいセリフじゃない。
だいたい、じゃあ何しにきたんだお前はって話になる。
それとかなり気になったのが、物語の展開を、キャラクターのセリフで説明するシーンが多いことだ。
せっかくのアニメなのに、分かりにくいし、物語に入っていけない。
せめて、メガアームド斎がゴンドリーが暴走させて、オリビエの父親を殺害するシーンを入れるべきじゃないか。
十三の再起動シーンはかなり良かった。
ちょっとエヴァっぽかったけど。
うーん、でも良いとはいえ、なにか消化不良というか、演出とかみせかたを工夫すれば、もっとよくなったのではないかな・・・。