アニメ「バナナフィッシュ」は、吉田秋生氏による漫画作品『BANANA FISH』(バナナフィッシュ)のアニメ化作品である。
バナナフィッシュは、アメリカを舞台にしたハードなストーリーと、主人公二人がとにかく魅力的であり、量産される漫画の中でも数段人気の高い作品だ。
アニメ化の前にアップされたこちらの記事を読んだのだが、以下の文章が気になっていた。
「「BANANA FISH」に触れてこなかった若い世代の方々にもこの作品を知ってほしい、観てほしいという思いがあり。舞台を現代にすることでこの作品に入り込みやすくなると思い、私のほうから時代改変をしたいとプロデューサーに相談しました。」
はたして、「現代風にアレンジすること」が「若い世代へのアピール」につながるのかは、はなはだ疑問である。
また、バナナフィッシュのストーリーは、ほぼ完成されているといっていい。そこにわざわざ改変を加える必要な感じない。
第1話を見る前は、話に齟齬が出てくるのではないか、という懸念があった。
しかし、第1話を見る限り、とりあえずその懸念は杞憂だったようである。
スマートフォンが出てくるが、特に違和感はない。穿った見方をすれば、ディノがアッシュに探りを入れる場合、なんらかのハイテクを使って盗聴でもなんでもしそうだが、まぁそれは考えるのはよしておく。
アニメについてだが、アッシュのデザインが良い。
漫画のバナナフィッシュは、巻が進むにつれて、どんどん画が上手になっていくタイプであった。
アニメのアッシュは、漫画の後期型で、好みのデザインになっている。
↑若干やぼったい第1話のアッシュ。 ↑だいぶ洗練された後期型のアッシュ。
一方、奥村英二のデザインはかなり漫画とは違うが、優男というイメージは崩れていないので、これは許容範囲だ。
何より、やはり声優さんたちの演技が素晴らしい。
背景も音楽もよく、第1話は思わず見入ってしまった。
今のところは、予想していたよりも、楽しめそうな感じがする。
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