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即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。 第1話 感想 下手な改変が多すぎて

 TVアニメ『即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。』は、藤孝剛志氏による小説のアニメ化作品です。

 

 主人公は、生まれつき相手を即死させる能力を持つ最凶生物。ヒロインは美少女でスタイル抜群ながら、なかなかの戦闘力を持っています。個性的なキャラクターと先が読めないストーリーで、他の異世界ものとは一線を画すオリジナリティと面白さがあります。

 

 2017年には、「小説家になろう」の異世界転生/転移ジャンルのランキングで、文芸・SF・その他部門の年間ランキング1位を獲得。2023年8月の時点でシリーズ累計発行部数(電子版も含む)は130万部を突破しています。

 

 自分の中では、ダンジョン飯には及ばないものの、量産型の異世界漫画よりは、かなり面白い作品だと認識しています。アニメ化スタッフ次第では、十分にダークホースになりえるポテンシャルを持っている原作といえるでしょう。

 

 そして放送された第1話。

 個人的な結果から言うと、下手な改変が多すぎて、原作の魅力を引き出しているとは言い難い、残念な作品という印象を受けました。

 

 別に、原作との違いを粗捜ししているわけではありません。改変した結果、面白くなっていれば良いのです。しかし、明らかにおかしかったり、意味が通らなくなっているセリフがあります。

 

 例えば、原作では、壇ノ浦ちゃんが鬼畜3人組に向かって、「私のカラダが目当てなの?」と言ったあとに、夜霧が「よくこの状況でそんなこと言えるね」というシーンがあります。

 ところが、アニメでは、なぜか壇ノ浦ちゃんのセリフから「カラダ」が削除され、「私が目当てなの?」というセリフになりました。そうなると、そのあとの夜霧の「よくこんな状況で・・・」というセリフに違和感が出てきます。

 

 

 

 また、原作にあった、「ドラゴンカーセックス」や、「ブシドースタイル」などのセリフもなくなりました。

 

 鬼畜のデブのセリフも削除されました。せっかく、下野紘さんがキャスティングされたのに。「ふざけてんですか、その能力?!」は絶対に入れてほしかった。

 

 アバンに採用した夜霧の過去も、あまり効果的とは思えません。初見だったら、なんの特徴も無い夜霧が、いきなり「死ね」というセリフでワイバーンを絶命させるところが面白いわけで、意味のないネタバレと同じでしょう。

 

 傲慢をかましますが、アニメの脚本を考える人には、なぜその原作が売れているか、もう一度考えていただきたい。

 

 漫画が売れる理由は、話が面白かったり、セリフが良かったり、画が良かったりするからです。

 それを、「自分がもっと面白くしてやる!」とばかりに、原作をいじり倒したら、面白くなくなるのは当然でしょう。

 

 原作が面白いのなら、脚本やセリフはそのままにして、画やアニメならではの動きに力を入れれば良い。

 「送葬のフリーレン」は、十分に面白いじゃないですか。「ダンジョン飯」、「魔法少女にあこがれて」もそうです。

 

 「即死チート」では、脚本以外の画のところでも、おかしなところが目立ちます。

 

 

 夜霧の髪型、ブルーの部分を不自然に飛び出させています。あんまりかっこいいとはいえません。

 

 

 

 ドラゴンの死に方もおかしい。こんな重量級の魔物が落下してきて、地面になんの影響も無いというのは迫力不足。はっきりいって、手抜きではないでしょうか。

 

 ついでに、夜霧の声優さんもあっているとは言い難い。内山昂輝さんは大好きな声優さんだけど、原作を読んでいる限り、内山昂輝さんのイケボのイメージは無いです。

 

 壇ノ浦ちゃんを富田美憂さんが演るのもどうかな・・・もうちょっと、特徴のない声の方が合っているような気がします。

 

 ドラゴンカーセックスや私のカラダ目当てというセリフを抜いたり、血しぶきをみせなかったりするところをみると、もしかして過激なものや性的な表現は避けているんでしょうか。

 

 だったら、この作品はアニメ化しないほうがいい。人が無惨に死んでいくのが「即死チート」の魅力なのですから。

 

 というわけで、第1話で良かったのは、壇ノ浦ちゃんの胸が柔らかそうだったことぐらい。

 第3話までみて、改変多すぎで見るべきところが無いのなら、そこで視聴終了です。

 

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