TVアニメ『【推しの子】』は、赤坂アカ氏の原作、横槍メンゴ氏の作画による同名マンガのアニメ化作品である。
赤坂アカ氏は漫画家であり、超人気漫画「かぐや様は告らせたい」を世に排出している。「かぐや様」は、アニメ化もされ、これも他のアニメとは一線を画す人気作品となっていることは説明不要だろう。
「かぐや様」はギャグが強めのラブコメだ。この【推しの子】も、序盤はギャグが強めの展開であった。このため、さすが赤坂アカ氏、ギャグのキレは流石だな、でも、ちょっとシリアスも入っていいなぁと思いながらみていた。
そこに、この衝撃展開。
これは全然予想していなかった。このシーンでは、思わず変な声が出てしまった。
途中までは、アイが主人公だと思っていたんだけど、ここで退場し、そのアイの子が主人公に昇格した。
なるほど、それでタイトルが「推しの子」なのか。すげーな、この脚本。
ちょっと嬉しかったのが、制作会社が動画工房であったこと。
一昔前は、「安心の動画工房」なんて異名もあったけど、最近は作画が崩壊気味だったり、変な原作をつかんだりと、鳴かず飛ばずの状態だった。
しかし、この【推しの子】では、素晴らしい作画の数々がみられた。動画工房が生き返ったようで、嬉しかった。
脚本も、おかしな改変をすることなく、ほぼ原作通り。最後はちょっと順番を変えたようだが、違和感は無かった。
さらに、第1話のラストを一気に迎えるために、第1話を2話分とした判断は、英断というほかはない。
そしてそして、アイに超演技派の高橋李依さんをもってきたのもキャスティングの勝利といえるだろう。
こんな素晴らしいアニメの第1話をみたのは久しぶりだ。深夜アニメファンで本当に良かった。
推しのアイドル・星野アイの“子”に転生し、前世の記憶を持ったまま、“赤ちゃんライフ”を満喫する双子のアクアとルビー! しかし、その時間も束の間に、アイはストーカーに殺害されてしまう…。時が経ち、双子は高校生になると同時に、アクアは“復讐”のため、ルビーは母親のように“輝く”ため、各々の思惑を胸に“芸能界”に挑む…! “赤坂アカ×横槍メンゴ”の豪華タッグが全く新しい切り口で“芸能界”を描く衝撃作…第2巻!!
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