TVアニメ「俺を好きなのはお前だけかよ」が、無事1クールの放送を終えた。
第1話は、怒涛の展開でかなり面白かった。
しかし、第2話以降は、第1話ほどの面白さがあったかというと、ちょっと苦しい。
今は、インターネットの普及に伴い、アニメ、漫画、ラノベが、それこそ星の数ほどの作品が生み出される時代だ。
その中で作品を発表し、ある程度の利益を上げていくためには、他の作品にはないオリジナリティを出し、他の作品と差別化を図っていく必要がある。
だから、ある程度奇をてらう必要もあるだろうが、この「俺を好きなのはお前だけかよ」はちょっとやりすぎな感じは受けた。
主人公も含め、多くのキャラクターが、あまりに常識外な行動を取るので、各キャラクターに対して多少の不快感が生まれてしまうのだ。
それともう一つよろしくないことがある。このアニメでは、本編をテレビで放送し、続きをOVAで放送するという、いわゆるあのね商法が採用されてしまった。
利益をあげなければならない―――――のは分かる。しかし、これは悪手の一つだ。
それよりは、もうちょっと作品のクオリティをあげて、本編でなにか利益を上げていく手法を取ったほうがいいと思うのだが、いかがなものだろうか。
さて、総評だが、ネットでは賛否両論―――――どちらかというと「否」の方が多い。
しかし、ある程度作品にオリジナリティを求めるこのブログとしては、わりと好意的にみている。
何より、作画がかなり良かった。
アニメ会社の「CONNECT」は、あまり名前を聞かない会社だが、ずいぶんいい技術を持っている。
worksをみてみると、ストライク・ザ・ブラッドは良いとしても、ほかはなんでこれを?というアニメをつくっている印象がある。
もうちょっといい原作を選べば、それなりの利益が望めるのではなかろうか。
ストーリーの方は、前述のようにかなり奇をてらいすぎではあるものの、その中には笑えるところもあった。
最終回の展開も、このアニメならではといえるし、決して悪くない。
ただ、やっぱりテレビの中で、きっちり終わらなかったのは残念だ。
12話で終われば、もう少し作品自体のイメージはよくなっただろうに。