「恋と呼ぶには気持ち悪い」第4話がとにかく良かったのである。
第4話は、一花が、亮にお礼としてクリスマスプレゼントを渡そうとするのだが、亮も一花にプレゼントを用意していたという話だ。
原作の中でも良いエピソードの一つで、どんな風にアニメ化されるのか注目していた。感想は、冒頭に述べたとおりだ。
コミックスを原作としてアニメ化される場合、原作を生かしてそのままアニメ化されるか、もしくはアニオリが加えられるか、改変されるかという選択肢があるが、今回はわりと原作準拠となった。
しかし、キラキラのイルミネーションや、一花の動きに細かい描写が加えられ、さらに声優さんの演技もあいまって、非常に良いものになった。
作画は、トップクラスとは言い難いものの、比較的綺麗に描かれているし、モブもちゃんと動いている。全体的に細かいところまで手が入っていて、丁寧に作品がつくられていると感じる。
このあたりは、監督の中山奈緒美さん、シリーズ構成の柿原優子の力が大きいのではなかろうか。
コミックスを原作としたアニメ化は、こんな感じで、原作を生かしつつ、アニメならではの表現を加え、丁寧につくってほしいところである。