モンスターが病気になる、それを人間の医者が診察して治していく。
コンセプトは面白い。
だが、どうも観ているのが辛いのはなぜだろうか。
○ストーリー、脚本
全体的に、なにか違うな、という箇所が多い。特に、見せ場の潜水シーンは見せ方が下手だなぁ、という感じ。
急流でマーメイドもあまり近づかないような危険な場所に人間の子供が落ちて、それをルララが助けに行って、グレン先生が子供を蘇生している間にルララが力尽き水の中に落ちて、それを「人間の」グレン先生がが助けに行く・・・。
最終的に、水の底に底に沈んだ二人は、サーフェンティットのしっぽに引き上げられるんだけど、二人は相当深く沈んだように表現されていた。いくらなんでも、そんなにしっぽは伸びないだろう。
あまりに稚拙なストーリーだったので、 途中で観るのを止めてしまった。
アニメだし、ファンタジーだから多少の無理は許される。
ただ、このアニメはモンスターへの医療行為を行う、というストーリーアニメ。多少のリアリティが必要じゃなかろうか。
というか、エラのシーンは、普通に気持ち悪かった。
○キャラクター
第1話あたりから気になっていたけど、主人公先生の特徴がホント薄い。表情も乏しい。主人公がこうも無個性だと、話が面白くなりようがないのではないか。
○声優
声優さんたちの演技には問題なし。
大西沙織さんのファンなので、もっと声を聞いていたいけど・・・
○絵コンテ・作画、演出
画がすごく固い。
動きも少ないし、キャラクターたちの表情も、止め画とはいわないまでも、同じような画ばかりのようにみえる。「ぼくたちは勉強ができない」では、デフォルメ調の表情が入ったりして、わりとイキイキしていたような感じがあったのに、どうしてこうなった。
このモンスター娘では、前述のように同じような表情ばかり。コミカライズでは、グレン先生は割と表情豊かに描かれていた。このアニメでは、はたしてわざと表情を抑えているのか、それとも技術が足りないのか、どちらだろうか。
ついでに、背景も手抜きだったり、パースが狂っていたりする箇所が少なくない。
○総評
最初に述べたように、モンスター娘の医療行為、というコンセプトは面白い。しかし、それを全然生かしきれていない。
作画も、今放送されている他のアニメと比べると数段落ちるし、これはみる必要ななさそうだ。