アニメ異世界薬局は、次回第12話で最終回らしい。
ずいぶん、省略したな・・・・
普通は、漫画原作5、6本分で、アニメ12話程度になる。しかし、異世界薬局は8巻分の原作を12話にまとめようとしているので、原作は大幅にカットされてしまう。
12話で考えた場合、黒死病編をクライマックスにもってくるという判断は正しい。だとするのなら、わざわざアニメ化する必要が無いシーンはいくつかある。例えば、キャスパー教授のエピソードは、無くても良かったんじゃないか。
そして原作ファンとして感心しないのは、セリフを変えて、原作キャラの性格を改悪してしまっているところだ。
例えば、原作では、エレンは、「覚醒」したファルマを前に、最初は動揺したものの、それなりにがんばるキャラクターとして描かれている。ファルマがエスターク村へ行こうとしたときも、ファルマじゃなく、自分が行く、と発言している。
しかし、アニメでは、ファルマがいないとダメ、というセリフに変更されてしまった。
アニメ全般に、何かそういう後ろ向きというか、どっちかというと「かっこ悪い」
方向に変えられているのは、いったいどういうことなのか。
ついでに、今回の副題は原作第29話のタイトル「エスターク村の奇跡」を使っているが、内容に合っていない。アニメでは、重要なセリフやシーンがカットされているので、まったく奇跡という感じは受けなかった。
「よふかしのうた」のように、原作の魅力がアップされているような作品がある一方で、このようにつまらなくなってしまう作品もある。仕方がないことではあるけれど、原作は好きな作品だっただけに、非常に残念である。