主人公のカイナ、ヒロインのリリハは、真っ直ぐな心をもっているけれども、なんの力も無い普通の人間。
対する敵は、圧倒的な力を持つ狂人だ。
カイナとリリハはあまりに無力だけど、逆境に対して必死に抗う。しかし、状況は悪くなるばかり。
この逆境から、いったいどのようにして逆転するのか観ていたが、まさかこんな奥の手が残されていたとは。
伏線はあった。天幕から降りるときに使った樹皮削りの出力を上げて、負傷者を救出していた。しかし、フルパワーにしたときに、まさかあんな破壊力が発揮されるとは、まったく想像できなかった。
建設者を、あのビームがつらぬいたときは、かなりの爽快感があり、思わず「おお」とかいう感嘆の声が出てしまった。
しかも、建設者の腕には「東亜重工」の文字が!
やはり、カイナの世界はシドニアの騎士の世界と同じなのか・・・?!
さて、これで物語は、ひとつの区切りを迎えた。この先は、劇場版になるという。
このやり方には否定的な意見もあるだろう。しかし、アニメの製作者の収入は、決して恵まれていないというのが現状だ。
アニメがこれからも質の高い状態を維持していくために、こういう手法はある程度許容する。余裕があれば、映画館にも足を運ぶ。そんな必要があるとは思うのだが、いかがだろうか。