映画館で、「ヴェノム」を見てきた。
映画館に見に行ってよかった。
1500円を払う価値がある面白さであった。
以下、ネタバレの感想。
映像は文句なし。
ドロドロしたヴェノムはなかなかの禍々しさ。
バトルシーンも大迫力の一言。
見せ場ではスローモーションを効果的に入れていて、観客に対して、何をやっているか分かるように配慮されていた。
ストーリーはとにかくテンポがいいい。
必要最小限の情報や伏線を配置し、中だるみなく話が進んでいく。
全編シリアスで進んでいくかと思いきや、クスリとさせられるところも多い。
ヴェノムがちょっといいところを見せるんだけど、個人的には面白いと思った。
ただし、やはり、物足りないところも多い。
こういうヒーロー映画はもうテンプレートが決まっていて、ヒーローの誕生の過程や敵とのバトルをみせ、最後に強力なラスボスが登場し、ヒーローが勝利して終了する。
こちらとしても、それはもう分かっているので、どれだけオリジナリティをみせてくれるか、ということを期待しているわけだ。
だがしかし、映画やアニメが登場して何十年となり、アイディアが出尽くした感のあるこのご時世、ヒーローにオリジナリティをもたせるのは至難の業だ。
このヴェノムも、目新しいアイディアやオリジナリティがあったかといえば、答えはNO。
どこかでみたようなストーリーを飲み込みつつ、大画面で繰り広げられるアクションを楽しむしかない。
ヴェノム:リーサル・プロテクター (ShoPro Books)
- 作者: デイビット・ミケライニー,マーク・バグリー,ロン・リム,高木亮
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2018/10/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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一つ気になったのは、ヴェノムが予告ほどの「残虐な」クリーチャーではないことだ。
記憶では3人ぐらい頭からまるかじりしたようだったが、せっかくR-12指定にしたんだから、登場シーンではもう少し人間を食べても良かった。
それともう一つ残念だったのが、ラスボスの強さが今ひとつ伝わってこなかったところ。
ラスボスの情報はヴェノムのセリフのみ。
もうちょっと、ヴェノムが挑むラスボスの力を、違った形で示してほしいところだ。
とはいえ、ここ何作かみた中では、ストーリーや登場人物たちの行動原理に違和感のない、秀作といえる出来であった。
マーベルが好きで、映画館で映画をみることが好きな人なら、暇つぶしにうってつけの映画ではなかろうか。
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