深夜のランダム・ウォーク

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空挺ドラゴンズ 第12話 感想 良い原作が台無しになった


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 TVアニメ「空挺ドラゴンズ」が無事最終回を迎えた。

 

 龍と呼ばれる生物が棲息する世界観を舞台に、龍を狩って生計を立てる「龍捕り」たちを描く群像劇。

 

 原作は第8巻まで出ており、レビューの評価も高い良作である。

 

 その空挺ドラゴンズは、フジテレビのアニメ枠『+Ultra』の目に止まり、アニメ化されたわけだが、個人的には原作の魅力を十分に表現したとは言い難い。

 

 むしろ、余計な改変や演出があったことで、感情移入がしにくい、魅力に欠ける残念な作品になってしまった。

 

 前回、誤って船から落ちたタキタは、子供の龍と遭遇する。

 最終回では、その子龍を、なんとか群れに返そうとする。

 これは原作通りなのだが、その返しに行く過程が最悪だ。

 

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 多くの龍が飛んでいる危険な状況で、ジローといっしょにオートジャイロで群れに向かう。

 はっきりいって、頭がおかしい人間の所業だ。

 

 たたでさえ、タキタは船から落ちて、クイーンザザのクルーに迷惑をかけた状態にある。このタイミングで龍を返しにいく必要がどこにあるのか。

 

 原作では、ちゃんとタキタは分をわきまえている。

 龍が多く飛んでいる状況では、「龍を返しに行けない」と言っている。

 龍を返しに行くのも、全部終わったあとだ。

 もちろん、オートジャイロも使ってない。クイーンザザから、自分に命綱を付けて、群れの中に飛び込み、龍を返している。

 

 おそらく、『+Ultra』の脚本担当は、こういう状況でオートジャイロで龍を返しにいけば、迫力のあるシーンになる、視聴者が喜ぶとでも考えたのだろう。

 しかし、もしそう思っているとするなら、脚本家としてのセンスは皆無だ。

 

 極めつけがこのシーン。

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 巨大な龍の背中に取り付いたミカとヴァナベル。
 そこに、クイーンザザのクルーが、大量に炸薬を詰めた武器を打ち込み、ミカとヴァナベルが吹っ飛び、龍から落ちてしまう。

 

 これも原作には無いシーンだ。

 

 申し訳ないけど、このシーンを入れた人間は、感覚がどこかおかしいと言わざるを得ない。

 船から落ちたタキタを心配していた連中が、こんな馬鹿なことをするはずがないだろう。


 とにかく、『+Ultra』の空挺ドラゴンズは、終始こんな調子だ。

 こういうくだらない演出は入るけど、逆に原作にある良いシーンや台詞はカットされている。

 

 きっと、この脚本や演出を考えたスタッフは、この原作に対して思い入れも何もないのだろう。原作の世界感は二の次にして、派手なシーンを入れれば「アニメ映え」すると勘違いしているのではないか。

 

 と罵詈雑言を書いてしまったが、原作は良い作品なのに、アニメ、特に最終回は残念な感じだったので書かずにいられなかった。

 

 きっと原作者も、アニメはおかしなことしてんなーとか思ってるんじゃなかろうか。あくまで、個人的な邪推ではあるが。