TVアニメ『バック・アロウ』は、スタジオヴォルン制作による「日本」のオリジナルアニメである。しかも、連続2クールで放送されるらしい。
まず、オリジナルアニメということで、脚本には期待できないと思っていた。1から脚本を作るには大変な労力、才能そして時間が必要なわけだが、だいたいは時間も労力もかけられることなく脚本がつくられてしまうので、アニメ自体もつまらないものになってしまうからだ。
そしてはじまった第1話、「駄作」となる匂いがプンプンしていた。
まずはキャラデザ。最初は、中国製か、中国とタイアップしたアニメかと思った。こういう感じのアニメは、だいたいが面白くならない。
しかも、ロボットものだという。ロボットというのも鬼門である。出てきたロボットたちのデザインはあまり良いものではなかった。このアニメもハズレだろうと思いつつ視聴していたのだが―――――。
意外にも、面白かった。
主人公が登場してからは、怒涛の展開。
主人公機は、それと分かるかっこいい出来。
これが、序盤からのデザインの流れを計算していたとしたらすごい。
また、アリエル機をピンチに陥らせて、その敵を主人公機が一蹴するという流れも良い。主人公機の強さが強調される。
そして、ラストは、バッキャローでバック・アロウ爆誕!
あまりにも勢いがあって気持ちのいいオチに、思わず笑ってしまった。
アニメの第1話で必要なのは、まずは世界観と主人公の紹介、そして第2話以降へつなぐために視聴者のハートをガッとつかむことだ。そういう意味では、100点に近い出来といっていいだろう。
まったくノーマークであったが、これは期待できそうだ。
はたして、クロムクロとかグレンラガンを超えるような名作となりえるか?