面白かった。
アニメの面白さといえば色々あるけれど、体が壊れていく恐怖という、あまりない感覚で心を揺さぶられた。
作画も演出も良かったし、毎季量産されるアニメの中では、頭ひとつ抜けた秀作といえよう。
「はたらく細胞」のスピンオフという位置づけの「BLACK」ではあるが、本家の「はたらく細胞」よりも数段面白い作品に仕上がった。
「はたらく細胞」の面白いところは、細胞たちが、本体の体の不調に右往左往するところである。
ブラックは、その細胞たちの右往左往っぷりを抜き出し、さらにパワーアップさせているのだから、面白くなるのは当然である。
さらに「BLACK」の良いところは、主人公である赤血球と白血球のキャラクターの存在感と魅力が増しているところだ。
本家の赤血球は標準体型。極めて普通のキャラクターだ。一方、「BLACK」の赤血球は男性キャラクターになったが、真面目な熱血漢にアレンジされた。
そして本家の白血球は男性キャラで、全体が白血球の真っ白なイメージ。これも、ちょっと普通で特徴には乏しい。これに対する「BLACK」の白血球は、長い髪に超巨乳のお姉さんとなった。男性キャラの白は無個性と思えるが、超巨乳のお姉さんの白は逆に美しさを増したように思える。
ラストは、ハッピーエンドになるかと思いきや、まさかの異世界転生!
最後までぶれない姿勢が素晴らしい。
バッドエンドなのに、逆に清々しささえ感じる。
まだまだネタはありそうなので、是非2期を制作していただきたい。