アニメというものは、30分単位、そして1クール12話程度、という枠がある。
原作がストーリー漫画や小説であった場合、その枠内に収める必要があるわけだ。
この「聖女の魔力は万能です」は、その弊害を受けているような気がしてならない。
回によって、あまりよろしくないアリオリが入ったり、逆に大事なところが抜け落ちたり。
最近では、無理やりラストまで持っていくために、原作を多くはしょっているような様子がみられる。
特に、今回はいきなりアイラが出てきたが、これまで魔法を使えるシーンが無かったのに、いきなりこんな危険と言われる森に現れるのは不自然である。
ついでに、今回は副題とも内容が合っていない。「窮地」とするなら、セイ達がピンチなところで終わらせても良かったのではないか。
脚本は、あの「俺ガイル」の原作者、渡航氏とのことだが、本当にそうなのだろうか。
このアニメからは、「俺ガイル」で感じたセンスの良さがまるで感じられない。