TVアニメ『異世界のんびり農家』は、内藤騎之介氏による小説のアニメ化作品である。
2017年10月30日より加筆と修正を加えた書籍版がKADOKAWA(エンターブレイン)より刊行され、2022年11月時点でシリーズ累計発行部数は300万部を突破している人気作品だ。
コミカライズも、剣康之氏による作画で刊行されている。
ストーリーは、ほぼタイトル通り。現実世界で病気により死亡した主人公が、異世界へ転生し、のんびり農家を楽しむというものだ。
判で押したような異世界ものが多い中、農業をメインとしていること、そして独特の世界観で、他の異世界ものとは一線を画す作品となっている。
なぜかすごく自分には刺さる作品で、何度読み返したか分からない。
原作ファンとしては、アニメ第1話は完璧な出来だ。
作画、演出には申し分なし。何より、地味な原作の第1話を丁寧にやってくれたことが嬉しい。
そして、細かいことだが、「モノローグに主人公の口を合わせない」という方針が素晴らしい。
当たり前のようだが、アニメには多いのだ。主人公の頭の中の独り言に合わせて、律儀に口が動く動画を作る場合が。
ただ、これ以上ないぐらい地味な話なので、初見の人には「何が面白いの?」と思われる危険性も感じてしまった。
だから、第1話で切らないで欲しい。もう少ししたら、かわいい女の子でいっぱいになるから。
とにかく、原作ファンとしては、今後の放送が楽しみで仕方がない。
問答無用で視聴決定!