TVアニメ『好きな子がめがねを忘れた』は、藤近小梅氏による同名マンガのアニメ化作品である。
タイトル通り、好きな子がめがねを忘れたという、ニッチなシチュエーションにこだわったラブコメだ。
この、すぐにネタが切れてしまいそうなテーマでありながら、原作は11巻が発売される。原作者さんの想像力は、素晴らしいというほかは無い。
このニッチな原作がアニメ化されると聞いて、はたしてどうなるかと思っていたが、アニメの第1話をみて、かなり驚いた。
「エグい」という表現が似合うほどの、クオリティの高い作画と動画。特に、細かく描かれた髪の毛の表現はすごすぎる。
そして、もっと良いのが、脚本はほぼ原作準拠ということだ。
この作品のコンセプトは、「アニメなんだから、画で魅せる!!」ということなんだろう。
目が悪い三重さんのゼロ距離攻撃を、アニメではちょっと大げさなぐらいの、髪の細かい動きで表現しているわけだ。
原作を面白くしようとして、脚本をいじって改悪するアニメが多い中、作画一本で勝負するという姿勢は実に素晴らしい。