TVアニメ「かくしごと」は、久米田康治氏による同名マンガのアニメ化作品である。
久米田 康治氏というと、「行け!!南国アイスホッケー部」や、「さよなら絶望先生」など、独特の世界観をもつ作品を送り出している、奇才ともいえる漫画家だ。
「かくしごと」の原作を読んでみたが、この作品もかなり面白い。
ギャグに相変わらずキレがある。
そして、ただのギャグ漫画とみせかけて、突然親子の絆をぶっこんできて、ホロリとさせられる。
そしてアニメの第1話もかなり良かった。
漫画をアニメ化するなら、こうあってほしい。
まず、作画が実に素晴らしい。
演出も良いし、ずいぶん良いスタッフに恵まれたようだ。
次に、主人公・後藤 可久士の声優に、神谷浩史さんを起用したことも良い感じだ。
かぶっているのを隠そうともしない。おそらく、狙ってやっているんだろう。
神谷浩史さんがしゃべるたびに化物語が頭に浮かぶんだけど、意外に違和感はない。
この仕掛は、成功といっていいのではなかろうか。
言うまでもないけど、高橋李依さんの演技もさすがの一言。
この声優さんは、ホントいろいろなキャラになりきれるのですごい。
特筆すべきは、EDだ。
歌詞に「かくし」が入っているからの起用なんだろうけど、曲の雰囲気が、ものすごくこのアニメに合っている。
鮮やかな色使いの画もピッタリだ。
それにしても、制作会社は亜細亜堂さんか。
ここも、Aチーム、Bチームがあるんだろうか。
この「かくしごと」クオリティはかなり高いのに、「本好きの下剋上の」出来は・・・まぁ、それは言うまい。
問答無用で視聴決定!