トリガーが作っているだけに、作画はいい。
だが、シナリオがダメダメだ。
まずは、日下部が海の中に沈められるシーン。
このシーンの意味は何か。
おそらくは、マフィアの残虐性を示す必要があった、ということなんだろう。
で、ここに大神を合わせる必要があっただろうか。
普通、ここで主人公が立ち会ったのなら、海に飛び込んで助けるか、もしくは海の中に日下部が引き込まれる前に、なんらかの対策を打つところ。
マフィアの残虐性はわかったが、同時に大神の無力さが強調されることになった。
次に、ニナとみちるが人間の街に紛れ込むシーン。
このアニメでは、最初は獣人と人間の対立を描くような雰囲気があった。
しかし、今回は、その対立がトーンダウンしたようにみえた。
ここは、最初のコンセプト通り、人間と獣人の対立を描くところじゃないか。
人間が獣人をペット扱いしているというのは逆に怖いかもしれないが、ちょっとピンとこない。
そして、最悪なのがこのシーン。
みちるは、スマホのお金を士郎につけてしまう。
声を大にして言いたい。
アニメとはいえ、これは最低の行為だ。
主人公がやっていいことじゃない。
このシーンをもってきた意味はなんだろう。はたして、視聴者がこれをみて、笑えるだろうか?
ああ、このキャラクターは、常識が無いクソガキだな、と思うだけじゃないか。
インタビューの記事によると、このアニメは「みちるの物語」らしい。
みちるをメインに据えるのから、万人受けは目指せとは言わないが、少なくとも好感が持てるキャラにすべきじゃなかろうか。